IoTが変えるワイン生産〜あるワイナリーの事例〜

IoTが変えるワイン生産〜あるワイナリーの事例〜

 ITの技術によって社会が大きく変化しようとしている中、農業生産にも革新が起きようとしています。

IoT

ワイン

ITの技術によって社会が大きく変化しようとしている中、農業生産にも革新が起きようとしています。

特にIoT技術は農業生産のあり方を大きく変えようとしてます。

IoTが農業をどのように変えようとしているか。今回から2回に分けて、その現状をお伝えいたします。

ぶどう生産が抱える課題

IoTの導入によって大きく変わろうとしているのがワイン生産です。特に、ワインに欠かせないぶどうの生産では、IoTの技術をフル活用している例があります。

山梨県甲州市にある某ワイナリー。この農場では、大手SIerと共同でICT化への取り組みを実施し、大きな成果を上げています。

ぶどうの生産は、農園の気温、湿度、雨量を正確に把握することが欠かせません。もしこれらの管理を怠ってしまうと、ぶどうにカビなど甚大な被害が及びます。

ワイン

しかも広大な農園では湿度の変化にもバラツキがあります。これらを的確に把握しなければ、最適な対策を打つのは難しいのです。

例えば、梅雨の時期など降雨によって農園の湿度が急激に上昇することがあります。しかし実際にどれくらい湿度が上がったか、さらに広大な農園のどこの湿度が大きく上昇しているか、IoT技術を導入する前は把握するのが容易ではありませんでした。

実際、この状況を人の手で把握するのは半日から1日ほどかかると言われています。しかし、これだけ時間がかかってしまうと対策が遅れ、カビ被害を防ぐことは困難でした。

IoT導入による効果とは

そこで奧野田ワイナリーはIoT技術を導入して、ぶどう生産の変革を進めます。

そして、その成果は目覚ましいものでした。

まずIoTによって農園の気温や湿度、雨量などをほぼリアルタイムで計測できるようになりました。これにより、ぶどうがカビ被害を受けないよう的確な対策を打てるようになり、カビ被害を押さえることに成功。農薬の散布も大幅に削減できたそうです。

さらに、農園の状況を人ではなくITで管理できるようになったことで従業員の働き方も改善。休日を適切に取れるようになるなど「働き方改革」にも成功したです。

このようにIoTによってぶどう生産は大きく改善しました。

しかし、なぜこれが実現できたのか。IoTを導入するだけでこんなに劇的に変わるのか気になる方もいらっしゃるはずです。

そこで、次回はIoT導入のメリットを中心にお伝えしましょう。

山田雄一郎

IoT導入のメリット
キーワード: ワイン生産,IoT