太陽光の受光量増やすと生産量も増える!?

太陽光の受光量増やすと生産量も増える!?

 作物の生産量を増やすには光合成が欠かせません。そして、生産量を増やすには受光量を増やす必要があります。

照度

太陽光の受光量と生産量の関係性

光合成

作物の生産量を増やすには光合成が欠かせません。光合成はCO2濃度や湿度などが関係していますが、その中でも、受光量が重要です。生産量と受光量には密接な相関があり、受光量を増やすと生産量も増える結果が報告されています。よって、生産量を増やすには受光量を増やす必要があります。

受光量を増やすには?

LED照明

受光量を増やす方法はこれら三つのことを複合的に対策する必要があります。

  • 透過率の高い被覆材を使用する
  • 葉面積指数を最適にする
  • LED照明で補光する

太陽光の受光率を上げることと、受光する葉面積を最適にする、太陽光が不足している場合はLED照明で補光することが挙げられます。

透過率の高い被覆材を使用する

ビニールハウスや農業用建屋を立てる場合、被覆材に何を使うか悩むと思います。被覆材は光線透過率・保温性・耐候性・価格などから選定しますが、ナスやトマトなど太陽光が重要となる作物は透過率が高い被覆材をおすすめします。もちろん、透過率よりも保温性などが重要な作物もありますので、見極めが必要です。

葉面積指数を最適にする

葉面積指数とは単位土地面積あたりのその上部にある葉の総面積の比率のことです。作物によって最適値がありますが、落葉樹の場合は3~4が最適値となっているようです。オランダ農業でもこの葉面積指数は重要視されているので、無視できない要素となります。

葉面積指数が大きいほうが光合成量も増大しますが、大きすぎると葉同士で光を遮蔽してしまうので、適切な葉面積指数になるように管理する必要があります。

LED照明で補光する

くもりで太陽光が不足している場合や屋内で栽培する場合などはLED照明で光合成量を調節することができます。LED照明の光強度を高くすると光合成量も増大しますが、その分消費電力が増え電気代が増えるため、適度な光強度に調節する必要があります。

LED照明では光強度とともに波長も調節することができるので、適切な波長にすることにより品質も管理することができ、メリットが大きいです。

注意点

受光量が大きければ光合成量も増大しますが、無限に増大するわけではありません。60,000luxを超えると作物に亀裂が入るといった報告もあるので、60,000luxを超える場合は遮光対策が必要になります。※作物によってこの値は異なります。

照度を測定してみましょう!

照度測定

受光量を増やすのも大事ですが、現状どれくらいの受光量なのか把握することから始められてはいかがでしょうか!SAIBARUでは照度ロガーを販売しているため、簡単に照度を測定することができます。

照度ロガーの購入はこちら

照度測定ページへ

照度に関する専門用語集

照度
単位面積あたりの光の明るさのことで、一般の部屋では約200lx程
葉面積指数
単位土地面積あたりのその上部にある葉の総面積の比率
LED照明
LEDを使用した低消費電力の照明でLED照明を使用してレタス栽培などが行われている

キーワード: 照度